MODERN TIMES / BOB DYLAN
2006-09-16付けのBillboardのAlbum Chartで初登場で1位にランキング。なんでも76年の "
Desire" 以来、30年ぶりだとか。アメリカは今、彼に何かを求めているということなのか?!
5年振りのAlbumですがこの間に、自伝本"
Chronicles"、ドキュメンタリー"
No Direction Home"、"Bootleg Series"や限定Live盤等の発表なんかもあり、また衛星ラジオでDJまで始められて、それらが軒並み話題となっていたので、これらも今回の1位の呼び水になったのかな。
まぁ1位云々は置いといて、私としては、この新譜までの間のリリースで、キャリアをまとめに入ってるの?との感があり、やや気になっていたのですが、止む事無いTourを続ける中で製作されたこのALBUMは、派手さや目新しさは無いものの、淡々とした、味わい深い1枚になりました。ていうか多くのDYLANのALBUM同様、いつまでも味わい尽くす事なんて出来ないであろう、素敵な1枚を彼は届けてくれました。今はこの複雑で奥深い美味を少しでも深めるべく、NETで歌詞を拾い、対訳等を頼りに楽しんでいるところです。
また、先日DYLANへのインタビューがROLLING STONEのHPに掲載されて(
The Genius of Bob Dylan)、
これをコツコツ読み解いているのですが(rockin'on社で翻訳記事が出ないかなぁ)、このALBUMのアウトラインや最近の彼の考えが見て取れて面白い。先日NEWSにもなった
"
レコーディングの音質に苦言"なる話の前後もあります。
これを読むと、DYLANはやっぱりかっこいい!是非一読を。
インタビュアーはJONATHAN LETHEMという42歳の小説家で、変にマニアックなところが無く、率直な質問から面白い答を引き出しています。
とはいえDYLAN独特な言い回しを理解するには、私の読解力ではタカが知れたもの。なんとなく感じを掴む程度ですが、DYLANのどこか冷めた、それでいて揺ぎ無いものを堅持している頑固爺振りに逞しさ感じました。
"自分は今、キャリアの中期にいる" "リタイヤの計画なんてない"
やったぁ!まだまだ現役!お体にお気をつけて。
誰かが言っていた "DYLANの最高傑作はこれから生み出される" と。
それがどういうものか?
既に解っている事なのかもしれませんが、その答は風の中。